竹山修身(たけやまおさみ)堺市長(大阪府)の辞職により、市長選挙が5月26日公示、6月9日投開票で実施。
その堺市長選挙2019で、どの政党が候補者を立てるのか見ていきましょう(情報は随時更新)
これまでの堺市長選挙の候補者
前回、堺市長選挙が行われたのは2017年9月24日。地方自治体選挙は4年に1度行われるため、竹山市長の問題がなければ、次の選挙は本来は2021年実施予定でした。
竹山修身氏が、初当選したのは2009年です。
竹山氏は大学卒業後、大阪府庁に入庁し経理畑を歩んで来られたようです。
2009年には橋下徹知事のもと、大阪府政策企画部長に就任。
その後、退職し堺市長選挙に出馬しています。
その関係もあり、2009年の堺市長選挙では、橋下徹知事が竹山氏を全面支援しています。(この時はまだ維新の会はありません)
2009年、2013年、2017年の選挙戦を表にまとめると以下の通りです。
2009年候補者 | 所属 | 推薦・支援 | 職業 | 得票率 |
木原敬介 | 無所属 | 自民・公明・民主・社民 | 堺市長 | 30.4% |
竹山修身(当選) | 無所属 |
| 元大阪府職員 | 46.6% |
小林宏至 | 無所属 | 共産 | 元教授 | 16.6% |
井関貴史 | 無所属 |
| 堺高石青年会議所理事 | 6.3% |
大阪では、橋下知事が誕生し、橋下徹 vs 反橋下という構図になっていました。
そのため、自民・公明が推薦、民主・社民が支援する現職の木原 堺市長と、橋下知事が支援する竹山氏の対決でした。
他の候補者であった井関貴史さんは、現在では大阪維新の会所属の堺市議会議員になっています。
橋下さんの影響力は大きく、竹山氏は46.6%の得票率を得て、初当選を果たします。
そんな2人ですが、議会運営や大阪都構想を巡り徐々に対立。
2013年の選挙では、維新 vs 反維新に形を変え、選挙戦が行われました。
2013年候補者 | 所属 | 推薦・支援 | 職業 | 得票率 |
竹山修身(当選) | 無所属 | 民主・自民・共産・社民 | 堺市長 | 58.5% |
西林克敏 | 大阪維新の会 |
| 元堺市議 | 41.5% |
2009年では、竹山氏の敵であった、民主、自民、社民は竹山氏側に周り、維新は独自候補を立てます。
自民・共産共闘という形は先の大阪ダブル選でも見られましたが、大阪自民は反維新に徹していることが昔から伺え見ることができます。
維新から立候補した西林克敏さんは、現在は維新所属の大阪府議会議員です。
次の2017年も2013年と同じく、維新 vs 反維新という構図。
共産は表立っては支援していませんが、この時も竹山氏の支援に回っていました。
2017年候補者 | 所属 | 推薦・支援 | 職業 | 得票率 |
永藤英機 | 大阪維新の会 |
| 元大阪府議 | 46.2% |
竹山修身(当選) | 無所属 | 自民・民進・社民・こころ | 堺市長 | 53.8% |
ここでも維新の敗北。しかし得票率を46%まで持ってきています。
マスコミも反維新をベースに報道する放送局が多いため、その影響も大きいように思えます。
2017年の選挙で立候補した永藤英機さんは落選を機に政界を引退されています。
その永藤さんを今回の堺市長選挙2019で擁立する方向で調整に入っているようです。
堺市長選挙2019の候補者は?
これまでの堺市長選挙、先の地方統一選挙の情勢を見ると、今回も維新 vs 反維新になると思われます。
しかし、産経新聞の取材によると、自民と公明は候補者擁立に消極的のようです。
理由としては、自民はダブル選の敗北による党の立て直し、公明は夏の参院選に集中したいと言っているようです。(参考:産経ニュース)
公明党は自民が擁立してもうちは関わらないだろうと言っているので、堺市長選挙にはかなり消極的な姿勢だと思われます。
一方の維新は公認候補を擁立する事を明言。
立憲も意欲を見せているので、立憲民主党を中心に候補者を擁立し、立憲・自民・共産が推薦支援という形になる可能性があるのではないでしょうか。
維新の候補者ですが、過去に市長選に立候補した井関貴史さん、西林克敏さんは4月8に実施された統一地方選挙で再選されたばかり。井関氏は堺市議選で、西林氏は大阪府議選(堺市南区)でそれぞれ当選されています。
この2人のどちらかが辞職して市長選挙に出るという可能性は低いのではないでしょうか。
また永藤英機さんは、引退されていますが、現在の有力候補に名前が挙げられいます。
現時点で候補者は未確定ですが、維新 vs 反維新の構図に変わりはないでしょう。
[追記]候補者は、永藤英機さん(大阪維新の会)、野村友昭さん(無所属)、立花孝志さん(NHKから国民を守る党)です。